おしゃれな注文住宅を建てるには?ポイントや注意点を紹介
ブログ注文住宅は間取りや設備などを一から自分で選べるため、とことんこだわっておしゃれな家を建てることも可能です。
ここでは、2024年のおしゃれな注文住宅のトレンドをはじめ、注文住宅をおしゃれにするポイントについて解説しています。
おしゃれにするポイントを意識することで、世界に一つだけの、自分たちのためのマイホームをつくることができます。どうやって注文住宅をおしゃれにすればよいか悩んでいる方は、参考にしてみてください。
目次
2024年のおしゃれな注文住宅のトレンドは何?
まずは、2024年のおしゃれな注文住宅のトレンドを見ていきましょう。
近年、ウッドショックや物価高騰のあおりを受け、家の価格も土地の価格も上昇傾向にあります。2024年に入り値上がりは少し落ち着いたようですが、一度上がった価格が下がる様子もなく、このまま横ばいが続くと予想されています。
そのため、小さくても快適で満足度の高い家づくりをする人が増えており、タイムパフォーマンスに優れた住宅や環境に配慮した住宅が今のトレンドです。
自然素材をたくさん使ったデザイン
自然素材をたくさん使ったデザインに注目が集まっています。
木材や石材などの自然素材を取り入れることで、自然と調和した癒しの住まいを実現することが可能です。近年関心が高まっている環境への配慮も重視されています。
オープンキッチン
家族とのコミュニケーションがとりやすいオープンキッチンも今のトレンドです。家族や友人と会話を楽しみながら調理ができるので、注文住宅で採用したい人が増えています。
壁で隔たれていないオープンキッチンは、リビング・ダイニングとも一体感を感じられるため、開放的で広々とした空間にできます。
IoTの導入
IoTとは、「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット」という意味です。
パソコンやスマートフォンだけでなく、暮らしの中のあらゆるものがインターネットにつながることで便利で快適な暮らしを実現できることから、導入する人も増えています。
例えば、エアコンや給湯器をインターネットでつなぐと、スマートフォンから遠隔で操作ができるようになります。家に帰る時間に合わせてエアコンを動かして部屋を適温にしたり、帰宅時間ぴったりにお湯を沸かしたりと、外出先でも操作が可能です。
コンパクトな住宅
先にも述べたように、物価高騰などの影響によりコンパクトな家を建てる人が増えています。
面積の小さい家でも、極限まで無駄を省きバランスよく間取りを考えることで、快適な暮らしを実現することが可能です。また、比較的建築費が抑えられる平屋も近年支持を集めています。
建物の面積をコンパクトにする分、オープンキッチンのように家具と設備を一体にするミニマム化もトレンドになっています。
グリーンウォールの導入
グリーンウォールとは、外壁面に植物を配置して室内空間に自然を取り入れる手法です。空気が浄化され、リラックス効果も期待できるので、癒しを求めてグリーンウォールを導入する人が増えています。
注文住宅の外観をおしゃれにするポイント
注文住宅では外観のデザインも自分で決めることができます。外観をおしゃれにするポイントを見ていきましょう。
外観のトレンドを知る
まずは外観のトレンドを知りましょう。
最近注目を浴びている外観デザインには、以下のようなものがあります。
- 清潔感のあるホワイト
- モダンでスタイリッシュなブラック
- 落ち着いた雰囲気を演出するグレー
- 温かみがあるベージュ
- 自然と調和するブラウン系
これらの色は、他のカラーともなじみやすく、周辺環境とも調和しやすい色です。建物に深みが加わり、マイホームの存在感を際立たせてくれます。
全体のコンセプトを決める
家の外観を考える際は、建物全体をどのようなコンセプトにするかを決めましょう。コンセプトやテーマを決めずに外壁や窓サッシの色を選ぶと、全体で見たときにチグハグした雰囲気になる可能性があります。
ナチュラル系の家にしたいのか、モダン系の家にしたいのかによっても、選ぶ色や柄は全く異なってきます。
まずは外観のデザインの方向性を決めましょう。
SNSやハウスメーカー・工務店のホームページに掲載されている施工事例を見て、自分のイメージに近いものを探すのもおすすめです。
色のバランスを考える
配色のバランスを考えるのも重要です。メインとなる外壁の色を決めたら、その色となじみやすい色やデザインを考えましょう。
窓サッシや雨どいの色を何色にするかで、全体で見たときに印象がガラッと変わってきます。雨どいは外壁の色と同じ色にして目立たせず、窓サッシの色を変えてアクセントにするのもおしゃれです。
窓の形や大きさも意識する
家の外観を決める際、窓の形や大きさも意識しましょう。
窓の形や大きさも外観のデザインの一部になるため、ただの明かり取りとしてだけでなく、どこにどんな窓を取り付けるか、全体で見たときのバランスも意識しましょう。
大きな窓が家の正面に付いていれば、外観のアクセントになりながら奥行きもしっかりと感じられます。また、あえて縦長のスリット窓や横長の高窓などシャープなデザインの窓を取り付けると、モダンでスタイリッシュな外観をつくることも可能です。
周辺環境との調和を考える
周辺環境との調和も考えてみましょう。
あまりに奇抜な色やデザインを採用すると、周囲から浮いてしまいます。周囲にどんなデザインの家があるのか見て、外構のデザインを参考にしてみましょう。
完璧に周囲の環境になじむようにするのではなく、自分の好みを取り入れながらも周囲に溶け込めるようなデザインを意識してみてください。
注文住宅の内装をおしゃれにするポイント
続いて、注文住宅の内装をおしゃれにするポイントを解説していきます。
内装のテイストを決める
外観と同様、まずは目指す内装のテイストを決めましょう。
北欧風や和モダン、ヴィンテージ風など、内装のテイストもたくさんあります。自分がどのテイストの家に暮らしたいかをイメージしてみてください。
イメージがなかなか固まらない場合は、外観と同様にSNSや住宅会社の施工事例を見て、好みの写真を探してみることをおすすめします。インターネット上にはたくさんのおしゃれな事例が載っているので、きっと参考になるものを見つけられるでしょう。
素材にこだわる
素材にこだわることで、家の内装をよりおしゃれにできます。
例えば一般的な壁紙と、手作業で仕上げる塗り壁では、同じ家のデザインでも雰囲気が全く変わってきます。またフローリングも、木目をプリントした合板を使うか、天然木から切り出した無垢フローリングにするかで全く雰囲気が異なります。
素材にこだわるとその分費用が高くなりますが、LDKなど一日に最も長く居る空間にはしっかりとお金をかけて、理想の内装をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。
配色のバランスを考える
内装をコーディネートする際は、配色のバランスも考えてみましょう。
部屋の壁や床、窓枠や扉の色などを決める際には、ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーのバランスを考えてみてください。
ベースカラーとは、床や壁、天井など住宅の大部分を占める色のことです。色の比率は全体の70%程度を占めています。
アソートカラーは、家のテーマとなる色のことです。家具やカーテンなど、ベースカラーの次に大きな面積を占める部分にこの色を取り入れます。比率は全体の25%を占めることでバランスがよくなります。
アクセントカラーは、空間全体にメリハリを付けて人の目を引きつける色のことです。全体の5%程度しか取り入れませんが、パッと目を引く目立つ色がよく使われます。
ベースカラー:アソートカラー:アクセントカラー=70%:25%:5%の比率を意識して色選びを行いましょう。
使う色は多くても3〜4色までにとどめてください。5色以上の色を取り入れると色が多くなり過ぎて、ごちゃごちゃした印象になるため注意が必要です。
収納でメリハリを付ける
収納には見える収納と隠す収納があります。この収納方法で室内空間のメリハリを付けるのも、おしゃれな内装づくりのためのポイントです。
例えば、テレビボードの周りには飾り棚を付けて本やオブジェなどを飾り、生活感の出やすい食器棚は完全に扉で隠してすっきりと収納するのもよいでしょう。
照明計画も忘れない
照明計画は、内装をおしゃれに見せるためにも重要です。メインとなる照明の他に、スポットライトやブラケットライト、間接照明などを用いると空間に奥行きが出ます。
例えば、オープンキッチンのカウンター部分やダイニングテーブルの上に、意匠性の高いペンダントライトを設置するのがおすすめです。部屋のコンセプトに合うペンダントライトを選べば、空間のアクセントとなり、とてもおしゃれになります。
おしゃれさだけでなく、機能性にも注目しましょう。
明るさを調整できる調光機能や光の色を変えられる調色機能を取り入れれば、シーンによって明るさと光の色味の使い分けが可能です。集中して本を読みたいときは明るい白い明かりにして、ゆったりと映画を見るときは少し薄暗いオレンジ色の明かりにすると、雰囲気も楽しめるでしょう。
開放感のある間取りにする
開放感のある間取りは、実際の延床面積以上に広々とした印象になります。
例えば、吹き抜けや勾配天井をLDKに採用すれば、開放感がグッと高まります。さらに吹き抜けや勾配天井に大きな窓を設置すれば、太陽の光をしっかりと取り入れることができ、より明るい空間づくりが可能です。
おしゃれな注文住宅をつくるときの注意点
続いておしゃれな注文住宅をつくるときの注意点を見ていきましょう。
収納スペースの確保を忘れない
おしゃれな部屋をつくることも大切ですが、収納スペースの確保は忘れないようにしましょう。
収納スペースが不十分だと、物があふれかえってごちゃごちゃした空間になる可能性があります。衣類や雑貨、書類などはどのくらいの収納量が必要になるのかをしっかりと把握して、収納スペースは十分に確保してください。
家事動線を考える
見た目のおしゃれさばかりに気を取られて家事動線を考えるのを忘れていた、ということもよくあります。家事動線は、住み始めてからの住みやすさに直結してきます。
例えば、洗濯機や洗濯物を干す場所、アイロン台を置くスペースをまとめたランドリールームを取り入れると、洗濯をする際の家事動線がよりスムーズになるでしょう。ランドリールームの近くにファミリークローゼットがあれば、乾いた衣類をすぐに収納でき、さらに家事効率をアップできます。
また、玄関から直接キッチンに向かえる間取りなら、大量に購入した食材をすぐに冷蔵庫にしまえて買い物の負担を軽くすることも可能です。
見た目のおしゃれさだけでなく、間取りをしっかりと確かめ、家事動線をシミュレーションすることも忘れないようにしましょう。
テイストは統一させる
全く異なるテイストを掛け合わせると、全体で見たときにバランスの悪いコーディネートになる場合が多いです。
そうならないためにも、外観・内観のデザインを決める際には必ずテーマを決めるようにしてください。外観はスタイリッシュなモダン系のデザインにしたい、内装はナチュラル系でまとめたいなど、方向性をしっかりと定めておきましょう。
特に同じ空間にあるリビングやダイニング、キッチンなどは、テイストや色を合わせなければ部屋全体が狭く見えるため注意が必要です。全く違うテイストの家をつくりたい場合は、子ども部屋や寝室など、独立した部屋で採用することにしましょう。
全体のバランスを考慮する
あれもこれもと取り入れると、空間がごちゃごちゃとにぎやかになってしまいます。全体のバランスを意識しながらコーディネートしましょう。
壁や床などベースとなる面積の広い部分は、シンプルな色や素材で統一させてリラックスできる空間づくりを意識するのがポイントです。次に面積の広い家具や建具にはこだわりたい素材を用い、主役を際立たせるアクセントカラーを少し足すことで全体のバランスが整えられます。
優先順位を決める
とことんこだわっておしゃれな注文住宅を建てたいところですが、予算には上限があります。うまく予算を使いながらおしゃれにコーディネートするためにも、優先してこだわりたい部分と妥協する部分を考えるようにしましょう。
「洗面台は絶対に造作洗面台にしたいから、キッチンのグレードは標準仕様のままにしよう」「吹き抜けとリビング階段を取り入れたいから、無垢のフローリングは諦めよう」というように、予算オーバーしたときに諦めるポイントも探しやすくなります。
しっかりと考えながら住宅会社の営業担当者と決めていくことで、コスト配分もバランスが取れてきます。
メンテナンスのしやすさも考える
おしゃれな家を建てる際、メンテナンスのしやすさにも考慮が必要です。周辺環境や生活スタイルに合った素材を選び、住み始めてから長持ちするものを選びましょう。
例えば外観の場合、窯業系サイディングよりもタイルのほうが耐久性が高く、半永久的にメンテナンス不要です。タイルはサイディングよりも価格が高いため、費用と相談しながら選ぶ必要がありますが、住み始めてからのランニングコストを考えるとタイルのほうがコスパが良い可能性があります。
また、無垢のフローリングは肌触りがよく調湿効果もありますが、半年か1年に1度はワックスを塗るお手入れをしなければなりません。対して木目シートを貼った合板フローリングなら、そのようなお手入れは不要です。
このように、素材それぞれにメリット・デメリットが存在し、住み始めてからのメンテナンスのしやすさも変わってきます。
メンテナンスに時間やお金をかけられるのか、住み始めてからの生活もイメージしてみましょう。
費用を抑えておしゃれな注文住宅を建てるには?
最後に費用を抑えておしゃれな注文住宅を建てるポイントを解説します。
アクセントになる箇所にこだわる
費用を抑えながらおしゃれな注文住宅を建てるなら、お金をかける部分を絞ってコーディネートしましょう。
例えば、リビングの主役となるテレビボードを造作にする代わりに、キッチンやカップボードは標準仕様のもので妥協する、といったように目立つ部分にお金をかけるのもよいでしょう。
お客様が来たときにパッと印象に残る部分にこだわることで、「おしゃれで素敵な家」という印象を持ってもらえます。
費用がかかる工事にしない
注文住宅は間取りから設備まで自分で決められます。注文住宅で費用を抑えるなら、コストのかかる工事を避けるという方法も一つの手です。
家が凸凹していると、使用する外壁材や屋根材の量が増えて費用も高くなりやすいです。費用を抑えるなら、1階・2階を同じ面積にした総2階の家にすると費用を抑えられます。
また、窓をたくさん付けると施工費がかかるため、デザインや明かり取りで必要な窓以外はできるだけ付けないという方法も節約のポイントです。
造作洗面台と既製品の洗面台では、手作業の多い造作洗面台のほうが施工費が高くなるので、既製品の洗面台を選ぶことで費用を抑えることもできます。
どのようにすれば注文住宅で費用を抑えられるのか、家を建ててくれる住宅会社の担当者や設計士、コーディネーターに相談しながら決めていきましょう。
予算を考慮してコスト配分をする
注文住宅を建てる際は、必ず予算を頭に入れておくようにしましょう。予算を考えずにこだわりを詰め込むと、あっという間に予算オーバーします。
どこにどのくらいの予算をかけるか、費用を抑えてもよい部分はどこかを考えて、おしゃれな家づくりを目指してください。
まとめ
注文住宅をおしゃれにするポイントについて解説しました。
注文住宅はこだわればこだわった分だけおしゃれになりますが、しっかりと方向性を決めないと、ごちゃごちゃしたデザインになってしまう可能性もあります。
デザインやテイストをどうするか、どこにお金をかけるか、どこを妥協するかなど、しっかりと考えてから家のコーディネートを検討しましょう。