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新築一戸建ての外観づくりどうする?デザインを左右する要素や決める流れを紹介

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新築一戸建ての外観づくりどうする?デザインを左右する要素や決める流れを紹介 イメージ

新築一戸建ての外観は、家の第一印象を左右する大切なポイントです。何となく希望する外観デザインはあるけれど「どのように決めたらよいか分からない」と悩んでいる方のために、人気の外観デザインやと外観を決める要素について解説します。

また外観を決める流れも紹介するので、ハウスメーカーや建設会社に足を運ぶ前にイメージを固めておきましょう。

人気の外観デザイン5選

ハウスメーカーや建設会社の担当者と打ち合わせをする前に、ある程度家族が希望する外観デザインをイメージしておきましょう。写真やネット上の映像を提示する方法もありますが、一般的にどのような外観デザインが人気なのか把握しておくとよいでしょう。

この章では、人気の外観デザイン5選を紹介します。

シンプルモダン

「シンプルモダン」とは、屋根や外壁が直線的で、余計な装飾を省いたスタイリッシュなデザインです。強い主張がないため、長く住んでも飽きにくいのが特徴で、幅広い世代に人気があります。

装飾や凹凸が少ない外観は、施工の工程や手間を少なくでき、建築コストやメンテナンス費用を低く抑えられることも人気の要因の一つでしょう。

外壁をホワイトやグレー、ブラックにし、屋根は直線的な片流れ屋根やフラットな陸屋根にすることで、シンプルモダンな外観になりやすくなります。

和モダン

シンプルですっきりした外観に、和の要素をプラスしたものを「和モダン」といいます。日本人になじみがあるテイストは、年配の方だけでなく若い世代にも好まれています。

外壁はベージュやグレーなど落ち着いた色みや、自然素材が使われることが多く、植栽や街並みとも調和しやすいのが特徴です。

より和の雰囲気を楽しむために、屋根には瓦、外壁や外構には木材や石材を使うのもおすすめです。

無垢材などを利用すると、建築コストやメンテナンスに手間がかかります。使う素材や範囲については、よく検討した上で採用しましょう。

ナチュラル

天然素材の魅力を生かした、温かみを感じられるデザインを一般的に「ナチュラル」といいます。自然の素材の経年劣化を、そのまま楽しめるのも魅力です。

外壁はアイボリーやベージュ、明るめのグレーなどを採用するケースが多く、木目を目立たせることでナチュラルな雰囲気になります。

木製のドアや窓枠、ウッドデッキと相性がよく、アクセントとして取り入れるのもおすすめです。

最近では、一見木材のように見える樹脂製の建材も多く出ていますので、上手に活用してみましょう。

北欧風

北欧風のインテリアがお好きな方は、外観も「北欧風」にしてみませんか? 北欧は、スウェーデンやフィンランド、デンマーク、ノルウェーなどを指しますが、冬は寒く雪が多いため、三角屋根や腰折れ屋根(途中で折れ曲がったような屋根)が一般的です。

断熱性や気密性を重視した家が多く、森や湖など周囲の景色になじみやすいデザインが魅力です。また日照時間が短い北欧は、なるべく多くの光を取り入れるために窓を大きく、また数多く配置しているのも特徴の一つといえます。

外壁は白やベージュなどナチュラルなカラー以外にも、優しいブルーやグレーなども北欧のイメージによく合います。

アメリカン

17~18世紀ごろのアメリカの街並みを彷彿とさせる外観デザインを、「アーリーアメリカン」や「アメリカンスタイル」といい、コロニアル様式とも呼ばれます。

アメリカンスタイルは、細長い板を1枚ずつ重ね貼りしたような外壁(ラップサイディング)が大きな特徴です。芝生に映えるようなホワイトや明るい水色、淡いイエロー、落ち着いたグリーンなどが多く、他の外観スタイルに比べて明るくカラフルなイメージです。

屋根裏部屋に光を取り入れるための窓や、その窓の上の屋根をドーマーといいますが、ドーマーを設けることで良いアクセントになり、アメリカンな印象になるでしょう。

新築一戸建ての外観を決める要素

住宅の外観は、屋根の形状や素材、外壁の種類やカラー、窓の大きさ、玄関ドアのタイプによって印象が変わってきます。

この章では、住宅の外観を決める要素について解説します。

屋根:形・素材

屋根をどのようにするか決める際は、屋根の形状と屋根材を選ぶことになります。希望するイメージや予算に合わせて採用しましょう。ここでは、代表的な屋根の形状と、屋根材の種類とその特徴を紹介します。

代表的な屋根の形状

切妻屋根 本を開いて、ひっくり返して置いたような形状の屋根。構造が単純なため、比較的低コストで施工できる。
寄棟屋根 四方に傾斜面がある形状の屋根。屋根を大きくすることで、外壁を雨や雪から防ぎやすくなる。
陸屋根 (りくやね) 直線的で平らな形状の屋根。屋根部分を屋上として活用できるが、定期的な防水工事が必要。
片流れ屋根 片方だけに傾斜させた形状の屋根。斜線制限など高さ制限がある場合に有効な形状。

代表的な屋根材

スレート (カラーベスト) セメントなどの材料で作られた、板状の屋根材。施工コストは比較的安価。10年に1度程度は塗装するなどのメンテナンスが必要。
粘土を成形し、窯で焼いた屋根材。大きく分けると和瓦と洋瓦がある。釉薬(ゆうやく)を使った釉薬瓦(陶器瓦)はツヤがあり、釉薬を使わない無釉瓦はツヤがなく、素焼きのような風合いを楽しめる。
ガルバリウム鋼板 アルミと亜鉛をシリコンでメッキ加工した建材。さびにくく、軽量で屋根材として近年人気がある。塗装などメンテナンスは必要。
トタン 鉄板を亜鉛でメッキ加工した建材でコストは安価。さびやすく、防音性が低い。5~10年で塗装、もしくは交換が必要になる。

外壁:素材・カラー

外壁は外観の多くの部分を占めるため、採用する外壁の質感やカラーによって印象が大きく変わります。

白に近いカラーを選ぶことで明るく優しい印象になり、濃いめのグレーやブラックを選ぶと、スタイリッシュで個性的な家になります。外壁の素材によって印象も変わるので、それぞれの特徴を生かして、外観デザインを楽しみましょう。

代表的な外壁の種類を紹介します。

サイディング   サイディングは板状の外壁材の総称で、窯業系や金属系、木質系がある。日本の住宅で多く採用されているのは窯業系。セメントに繊維質を配合して成形し、塗料で着色して仕上げたもの。カラーや柄が豊富にあり、イメージに合ったものを選びやすい。
モルタル モルタルとは、セメントや砂を水と混ぜ合わせて、現場で施工する外壁素材。仕上げ方法によって質感や見た目が異なる。ローラーを使うローラー仕上げや、職人が小手を使って施工する左官仕上げ、塗料を吹き付けて仕上げる吹付タイルなどがある。
ALC(パネル) ALCとは軽量気泡コンクリートのこと。おもな原料はセメントや珪石(けいせき)、消石灰、アルミ粉末で、コンクリートの1/4ほどの重さ。断熱性や防火性、遮音性に優れた外壁材だが、サイディングやモルタルに比べて高価なため建築コストが高くなる。
タイル 粘土や無機質の原料を高温で焼いて固めた建材。施工費は高いものの耐久性があり、塗り替えの必要がないため、メンテナンス費用を抑えることができる。重厚感や高級感を演出できるのが魅力。外壁のすべてではなく、アクセント的に使うことも可能。

窓:種類・サイズ・カラー

窓は採光や通風のためのものですが、配置によっては外観のアクセントになり、選ぶサイズや種類によって印象が変わります。

窓というと、引き違い窓をイメージする方が多いかもしれませんが、実際にはいろいろなタイプの窓があります。室内のインテリアにも影響するため、デザインと実用性を考えて選ぶようにしましょう。

例えば小さめの窓を同間隔になるように配置することで、デザイン性が生まれ、おしゃれな印象になります。ただし太陽光を取り込みにくくなるので、日当たりも考慮して計画する必要があります。

引き違い窓 左右にスライドして開閉する窓。もっとも一般的な窓で、サイズバリエーションが豊富。防犯性は低いが、シャッター付きや面格子付きを選ぶことで、防犯性がアップする。
縦すべり出し窓 左右のどちらかが吊り元になり、外に開く窓。開ける角度を変えることができ、通風量も調節できる。同タイプの窓を複数並べることで、外観デザインのアクセントになる。
横すべり出し窓 窓の上部が吊り元になり、外に開く窓。外に開いた窓がひさしのようになるので、雨が降り込みにくいのが特徴。外から中が見えにくいため、水回りに採用されることが多い。
上げ下げ窓 ガラスが上下で分かれている窓。上部はFIXで、下部を上げ下げして開閉するタイプ。途中でロックすることもでき、風量を調節できる。
出窓 外壁よりも張り出した窓。引き違いのタイプや縦すべり出し窓、FIX窓と組み合わせたタイプなどがある。外に張り出した部分が部屋の一部になるため、室内側を棚のように使うこともできる。
ルーバー窓 ・ジャロジー窓 板ガラスを少しずつ重なるように横(もしくは縦)に並べたような窓。ハンドルを回すことで開閉できる仕組み。半透明のガラスを使って外から見えにくくして、浴室やトイレなどに採用されることが多い。
FIX窓 開閉機能がなく、窓枠にガラスをはめ込んだだけの窓で、採光のために設置される。他の窓と組み合わせて配置することも多い。
天窓 外壁ではなく、屋根部分に設置する窓。開閉できないタイプと、外に開くタイプがある。上部からの採光を得られるので、部屋を明るくしたいときに活用するとよい。

サッシにはアルミや樹脂、木製のものがあり、商品によっては外側と内側でカラーを変えることも可能です。メーカーによってカラーバリエーションや名称は異なりますが、主に以下のようなカラーが選べます。

例えば「白っぽい外壁+ホワイトのサッシ」のように、外壁やクロスになじむカラーを選ぶ方法と、「ブラックの外壁+ホワイトのサッシ」のように、あえてサッシを目立たせる手法があります。

  • ブラック色
  • ブロンズ系
  • ブラウン系
  • シャンパングレイ系
  • シルバー系
  • ホワイト色

玄関ドア:タイプ・素材

玄関ドアは、大きく分けると開き戸と引き戸があります。開き戸は洋風にも和風にも合いやすく、多くの住宅に採用されています。一方で引き戸は和風な印象を受けやすく、和モダンや純和風の家に向いています。

玄関ドアの素材としては、アルミ製が主流ですが、スチール製やステンレス製など金属製のドアと、木製のドアがあります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、デザインだけでなく、実用性も考えて選びましょう。

アルミ製 加工しやすい素材のため比較的安価で、玄関ドアの主流。さびにくく、耐久性に優れていて、バリエーションも豊富。木目調のデザインもある。
スチール製 アルミよりも重量があり、防火性にも優れているので、ホテルや集合住宅で多く採用されている。アルミ製に比べると選択肢は少なく、シンプルなデザインが多い。
ステンレス製 ステンレスはさびにくく塩害に強いため、海の近くでも安心して使える。スチール製と同様で、アルミ製に比べると選択肢は少なく、カラーバリエーションも少ない。
木製 木製ドアには温かみがあり、自然素材特有の経年による変化も楽しめる。金属製に比べて耐久性が低く、雨風をしのげるような配置にする必要がある。

新築一戸建ての外観を決める流れ

新築一戸建ての外観は、どのように決めていけばよいのでしょうか。最後に、外観づくりの一般的な流れを6つのステップで紹介します。

希望する外観デザイン・コンセプトを決める

まず、住宅の外観デザインやコンセプトを決めましょう。例えば最初は「シンプルだけどスタイリッシュな家」「明るく開放的な家」でも構いません。

ただしメーカーによっては、得意とするデザインや、仕様が決まっていることがあります。かなえたい外観デザインに合わせて、ハウスメーカーを選ぶことが重要です。

家の形やレイアウトを決める

次に、土地の形状に合わせて、家の形やレイアウトを考えましょう。家の形は外観デザインにも影響するため、デザインと諸条件(土地の形状や法規制)を両立できるようにプランを立てる必要があります。

多くの場合は、設計士に希望を伝えて、プランを提案してもらうことになるでしょう。

代表的な家の形は、以下のとおりです。

総二階 1階と2階の床面積が同じで、外周面に凸凹がない家のこと。施工しやすく、使用する建材も少なくなるので、建築コストを抑えられる。シンプルで、スタイリッシュなデザインを好む人に向いている。
L字型 土地の形状によっては、L字型にすることで駐車スペースを確保しやすくなる。外観や間取りに変化を付けやすく、おしゃれで個性的な家にデザインしやすい。
コの字型 コの字型にすることで中庭をつくることができ、プライバシーに配慮した住宅になる。ある程度広い敷地が必要で、家の形状が複雑になる分、建築コストもコストも高くなる。
オーバーハング 2階部分の一部が、1階の外壁よりも突き出た形状のこと。2階部分がひさしのようになるので、屋根付きの車庫スペースやテラスとしても利用できる。ただし構造に強度を持たせる必要がある。

屋根の形状・素材を決める

家の形が決まったら、屋根の形状と屋根材を決めます。条件によっては屋根の形状が限定される場合もありますが、かなえたい外観デザインに合わせて、屋根の形状を選びましょう。

切妻屋根 デザインに柔軟性があり、洋風・和風どちらにも対応できる。特にナチュラルや北欧風の家におすすめ。
寄棟屋根 屋根に存在感があり、落ち着いた印象になる。和モダンと相性が良い。
陸屋根 (りくやね) フラットな屋根はシンプルの極み。シンプルモダンや和モダンの家に合う。
片流れ屋根 直線的でシンプルな形状のため、スタイリッシュな外観に仕上がる。シンプルモダン向きの屋根。

外壁の素材やカラーを決める

外壁は外観の中でも広い面積を占めるため、選ぶ素材やカラーによって印象が変わります。

外壁は部分的にアクセントカラーやタイルを使用したり、上下でカラーを変えたりする手法もあります。

ハウスメーカーによっては、外観をイメージするためにWebサイト上で外観シミュレーションができたり、外観CGパースを作成してもらえたりすることがあります。同じような施工事例があれば、写真や実物を見せてもらいましょう。

外観デザインごとに、相性の良い外壁の色を紹介します。

シンプルモダン ホワイト・グレー・ブラックの3色がおすすめです。アクセントカラーを追加する場合は、ネイビーやブラウンなど落ち着いたカラーにしましょう。
和モダン ホワイトやベージュ、ブラウン系のほか、ブラックやグリーン系なども相性が良いでしょう。またサイディング以外に、モルタルで仕上げた外壁も和のテイストに合います。
ナチュラル アイボリーやブラウン、ベージュ、淡いグレーなど、木や土をイメージさせる色がよいでしょう。上下でカラーを変える方法や、レンガを部分的に使う手法もあります。
北欧風 白やベージュ、淡いブルー、クリームイエロー、グレーなどが北欧のイメージによく合います。サッシをホワイトにして、外壁とコントラストを付けるのもおすすめです。
アメリカン 爽やかなブルーやイエロー、落ち着いたグリーンなど、カラフルなカラーを選んでみましょう。細長い板を1枚ずつ重ね貼りしたようなサイディングを選ぶことが鍵になりそうです。

玄関ドアを選ぶ

玄関は「家の顔」ともいえます。外観デザインに合うものを選ぶようにしましょう。玄関ドアはサッシの色と合わせるのが一般的ですが、木製ドアを採用したり、アクセントとしてカラーを変えたりするケースもあります。

最近では、木製ドアのように見える木目調のドアもあります。メンテナンスのしやすさや、コスト面も考えて相談してみましょう。

外構を考える

防犯対策やプライバシーの確保も重要ですが、外構に実用性を求めすぎると、家の外観デザインを損なうことになりかねません。

例えばフェンスや目隠しを多用するのではなく、大小の植栽を利用して、外部からの視線を遮りましょう。また植栽を取り入れることで、視覚的にも魅力的な空間になり、家族にとって癒しにもなるでしょう。

道路から玄関までのアプローチに、間接照明を配置するのもおすすめです。訪問者にとっては道しるべになる一方で、明るい玄関は不審者が好まないため、結果的に防犯対策にもなります。

まとめ

今回は、新築一戸建ての外観づくりについて解説しました。外観のデザインは、その家の第一印象を左右します。また、家に対する満足度や愛着にも関わってくるので、妥協せず計画したいものです。

まず希望する外観デザインを明確にし、ハウスメーカーや建設会社に相談しましょう。もちろん相談しながら決めていく方法もあります。

当社では、最初のヒアリングにお時間を頂いています。ぜひお客さまの普段の暮らしぶりや理想のライフスタイル、将来の夢などお聞かせください。数百件以上のプランを手がけた設計のプロが、ご家族の人生に向き合い、将来を見据えたご提案をさせていただきます。

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