「住宅が健やかであること」が快適性への第一歩。住まいにおけるFFCテクノロジーの働きとは?vol.2
免疫住宅住む人の健康”という視点から、私たちが家づくりに取り入れた「FFCテクノロジー」。
ヒトの体が持っているバリア「免疫機能」の働きを活性化させる事で、さまざまなストレスを解決する技術ですが、「ネクストの家」ではどのような形で取り入れているのでしょうか。
前回のブログ:健康な家づくりを実現するFFCテクノロジーを活用した免疫住宅 vol.1
今回はFFCテクノロジーと家づくりについてご説明します。
目次
昔の住宅はまさに理想の健康住宅
まずはじめに、「健康に暮らせる住宅」といえば、どんな建物を思い浮かべますか?
化学物質を使わない、湿気やカビに負けない、夏は涼しく冬は温かい、
温もりがあり心が落ち着くような佇まい…
ここ最近の技術向上で住宅の性能は上がっているものの、昔ながらの木造の日本家屋をイメージする方もいらっしゃるのではないでしょうか。例えば、100年以上前の大きな梁を備えた茅吹き屋根の古民家。中に入ってみると、その心地よさに驚いたことはありませんか?
こういった古い家の中には、当然ホコリやカビなどもあるはずなのに、シックハウス症候群やアレルギーなんて話は聞いたことがありません。
これは、家の中の柱や床に自生している土着菌がよそから入る雑菌をシャットアウトしているから。家の中で自浄作用が成り立っている環境、それこそが理想の住まいなのです。
現代でも安全な家を作りたいと、天然木や化学物質を使わない建材を望まれる声が年々高まっています。でも、天然素材は非常に高価で数も希少ですし、全て安心というわけではないのです。
天然の木材でも100%安全ではない現代
天然素材の代表格といえば木材です。
特に湿気が多い日本では、調湿作用がある木材は“呼吸する素材”として住まいに欠かせない存在。しかし、昨今では酸性雨や大気汚染の影響を受け、木材そのものの機能は著しく下がっています。
それだけではありません。漆喰や珪藻土などにも化学薬品が使用された商品が多く出回っています。地球のために環境保全に取り組む一方で、汚染された天然素材や薬剤処理をされた建材に住宅建築のプロとしてどう向き合うか。
FFCテクノロジーの導入はこの課題に取り組んだ結果でもあるのです。
住宅も人体も同じ目線で考える
「NEXTの家」の場合、FFCテクノロジーが活用されるのは家を建てる前。
FFCテクノロジー加工のパイオニアである大川市「株式会社ウッドサークル」様にご協力いただき、工場で建材に「水溶性二量体鉄塩(Fe2・Fe3)」(水に溶ける鉄ミネラル)を浸透させます。この成分が建材を構成する物質の内部に含まれていた水分と結びつき、「活性結合水」に変換。化学物質や汚染物質は分解され揮発し、細胞内部に常駐する善玉菌の働きを促すのです。
善玉菌と言えば、前回ご紹介した人体の免疫機能にも登場しましたね。人体と同じように、建材自体の環境をあるべき姿に整える事で住みやすく快適な環境を手に入れる事ができるのです。
水溶性二量体鉄塩のヒミツ
ちょっと耳慣れない「水溶性二量体鉄塩(Fe2・Fe3)」という物質。これは水に溶ける2種類の鉄ミネラルなのですが、そのルーツは地球に生命が誕生した時代にさかのぼります。実は、当時の海水にはこの鉄ミネラルが豊富に含まれていたそうです。まるで母親の羊水のように、すべての生命を生み育んできた大いなる海のイメージを元にFFCテクノロジーが開発されました。
株式会社ウッドサークル様でのF F Cテクノロジーの加工の様子。霧のような水溶性二量体鉄塩(Fe2・Fe3)の水滴が充満する倉庫内にクロスなら約3日、フローリングなら約4日ほど入れます。
FFCテクノロジーが住宅にもたらす影響
FFCテクノロジーを施した建材で建てられた住宅は、このような効果が期待されています。
樹木がつくりだす腐敗菌などを抑える
- 脱臭・除湿効果
- マイナスイオンの発生によるリラックス効果
遠赤外線放射効果が上がる
- 人の新陳代謝を活発にし、免疫力を強める健康バリアをつくりだします。
どんな素材にも活用できる
木材・合板・クロス・布・ガラス・金属・珪藻土・漆喰・皮・紙など、多彩な材料に適用O K
効果は半永久的に持続
建てる前に加工を施すことで、その効果は半永久的に続きます。
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免疫住宅「おいしい空気の吸える家」
とはいえ、実際に住んでみないと効果を実感するのは難しいですよね。
FFCテクノロジーについてもう少し理解を深めるために、この技術にいち早く着目し、建材や家具への加工に取り組まれている株式会社ウッドサークルの江頭社長にお話をお聞きしました。
ハーバード大学や国内の大学などによって研究がなされ、さまざまな効果が証明されているFFCテクノロジー。今や住宅だけではなく医療や生産の現場でも活用されているそうです。
次回詳しくお届けします。